モバイルバッテリーの正しい処分方法｜リサイクル回収から買い替えまで完全ガイド

2025年8月8日2025年9月3日

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スマートフォンやタブレットの普及により、モバイルバッテリーは現代人の必需品となりました。しかし、長期間使用したモバイルバッテリーは充電能力が低下し、最終的には処分が必要になります。

「古いモバイルバッテリーはどうやって捨てればいいの？」「普通のゴミとして出してもいいの？」「安全に処分する方法を知りたい」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

モバイルバッテリーには発火の危険性もあるため、正しい処分方法を知ることは非常に重要です。

本記事では、モバイルバッテリーの安全で環境に優しい処分方法から、新しいモバイルバッテリーの選び方まで、詳しく解説していきます。

モバイルバッテリーを処分すべきタイミング

処分を検討すべき症状

モバイルバッテリーは消耗品であり、以下のような症状が現れたら処分を検討しましょう！

1. 充電能力の著しい低下

新品時と比べて明らかに持続時間が短くなった
フル充電しても数時間しか使用できない
充電中に異常に熱くなる

2. 物理的な変化

バッテリー本体が膨張している
外装にひび割れや変形がある
異臭がする

3. 機能的な問題

充電されない、または充電が完了しない
電源が入らない
充電中に頻繁に停止する

これらの症状が見られる場合、安全上の理由からも速やかな処分をおすすめします。

モバイルバッテリーの正しい処分方法

1. 家電量販店での回収サービス

最も一般的で安全な処分方法は、家電量販店での回収サービスを利用することです。

主要な家電量販店の回収サービス

ヨドバシカメラ：店舗持参
ビックカメラ：小型家電リサイクル対応
ヤマダ電機：専用回収ボックス設置
エディオン：専用回収ボックス設置
ケーズデンキ：専用回収ボックス設置

これらの店舗では、専門的な知識を持ったスタッフが適切に処理してくれるため、安心して任せることができます。

回収の仕方や回収ボックスの有無、回収できないモバイルバッテリーもあるため、事前に店舗に確認するのがベストです。

破損や膨張しているモバイルバッテリーは、回収ボックスに入れず、必ず店舗スタッフに確認してください。

2. 自治体の小型家電リサイクル

多くの自治体では小型家電リサイクル法に基づく回収を実施しています。

確認すべきポイント

自治体のウェブサイトで回収品目を確認
回収日時と場所をチェック
事前申し込みが必要かどうか
回収手数料の有無

自治体によって対応が異なるため、事前に確認することが重要です。

3. メーカーの回収サービス

一部のメーカーでは独自の回収サービスを提供しています。

主要メーカーの対応

Anker：故障・破損もOK、正規取扱店以外での購入品も対象、店舗持ち込み特典あり
CIO：故障・破損もOK、正規取扱店以外での購入品も対象、Amazonクーポンプレゼント、他社製品回収可能、会員登録必要

購入時の保証書やレシートがあると、よりスムーズに対応してもらえます。

4. リサイクルショップでの買取

まだ使用できる状態のモバイルバッテリーであれば、リサイクルショップでの買取も選択肢の一つです。

買取してもらいやすい条件

購入から1〜2年以内
外観に目立った傷や汚れがない
充電能力が著しく低下していない
付属品（ケーブルなど）が揃っている

ただし、安全性を考慮し、明らかに劣化しているものは買取に出さず、適切な処分方法を選択しましょう。

処分時の注意点と安全対策

絶対にやってはいけないこと

1. 一般ゴミとして廃棄：モバイルバッテリーには有害物質が含まれており、環境汚染の原因となります。また、ゴミ収集車内での発火事故の危険性もあります。

2. 分解や破壊：素人が分解すると有害物質の漏出や発火の危険があります。絶対に行わないでください。

3. 高温多湿な場所での保管：処分前であっても、直射日光の当たる場所や高温になる車内などでの保管は避けましょう。

処分前の準備

1. データの消去：一部の高機能モバイルバッテリーには使用履歴などのデータが保存されている場合があります。気になる方はリセット機能を使用してください。

2. 放電処理：完全に放電させてから処分することで、より安全に処分できます。ただし、無理に放電させる必要はありません。

3. 付属品の分別：ケーブルやアダプターは別途適切な方法で処分するか、再利用を検討してください。

環境への影響とリサイクルの重要性

リチウムイオン電池のリサイクル

モバイルバッテリーの多くはリチウムイオン電池を使用しており、適切にリサイクルすることで貴重な資源を回収できます。

回収できる主な資源

リチウム：電池材料として再利用
コバルト：電子機器や合金材料に使用
ニッケル：ステンレス鋼の原料
アルミニウム：軽量金属材料として活用

環境保護への貢献

正しい処分方法を選択することで、以下のような環境保護に貢献できます。

有害物質の土壌・水質汚染防止
貴重な金属資源の有効活用
ゴミ処理場での事故防止
CO2削減への寄与

新しいモバイルバッテリーの選び方

処分と同時に、新しいモバイルバッテリーの購入を検討される方も多いでしょう。ここでは、長く安全に使用できるモバイルバッテリーの選び方をご紹介します。

容量の選択基準

スマートフォン中心の使用

5,000〜10,000mAh：日帰り外出に適した軽量タイプ
10,000〜20,000mAh：1〜2日の旅行に対応

タブレットやノートPC対応

20,000mAh以上：大容量機器への充電が可能
USB-C PD対応：高速充電に対応

安全性の確認ポイント

認証マークの確認

PSEマーク：日本の電気用品安全法適合
CEマーク：EU安全基準適合
FCCマーク：アメリカ通信委員会認証

安全機能の有無

過充電保護機能
過放電保護機能
短絡保護機能
温度制御機能

長持ちさせるメンテナンス方法

新しいモバイルバッテリーを購入した後は、適切なメンテナンスで長期間使用できます。

日常的な使用方法

充電のコツ

0%まで完全放電させない
高温環境での充電を避ける
純正または認証済みケーブルを使用

保管方法

直射日光を避ける
湿度の低い場所で保管
長期保管時は50%程度で充電停止

定期的なチェック項目

月1回のチェック

外観の変化確認（膨張、ひび割れなど）
充電性能の確認
異臭の有無

年1回のチェック

総充電回数の確認（可能な場合）
バッテリー残量表示の精度確認
買い替え時期の検討

まとめ

モバイルバッテリーの処分は、環境保護と安全性の観点から正しい方法で行うことが重要です。家電量販店での回収サービスや自治体のリサイクル制度を積極的に活用し、決して一般ゴミとして廃棄しないよう注意しましょう。

また、新しいモバイルバッテリーを購入する際は、安全認証を受けた信頼できる製品を選び、Amazonや楽天市場などの信頼できる販売店で購入することをおすすめします。

適切な保管やメンテナンスを心がければ、長期間安全に使用することができます。

定期的に手持ちのモバイルバッテリーの状態をチェックし、必要に応じて適切な処分と買い替えを検討してください。