小型スピーカーは注目されています
「スマホの音じゃ物足りないけど、大きなスピーカーは邪魔…」そんなジレンマを抱えている方、実は意外と多いのではないでしょうか。
昨今のポータブルBluetoothスピーカー市場は激戦区。
特に手のひらサイズの小型モデルは、技術の進化により「小さいのに高音質」という一昔前なら矛盾していた要求を見事に実現しています。
今回比較するAnker Soundcore Select 4 GoとJBL GO4は、それぞれ注目のモデル。
価格帯はやや離れていますが、サイズ感は似ている…。
でも実は、それぞれに明確な個性があるんです。
「結局どっちを買えばいいの?」という疑問に、製品仕様から実使用シーンまで、いろんな角度からお伝えします。
最後まで読めば、あなたにとってのベストチョイスが必ず見つかるはずです。

基本スペック比較 Anker Soundcore Select 4 GoとJBL GO4を数字で見る
サイズ・重量・デザイン比較
まずはAnker Soundcore Select 4 GoとJBL GO4の物理的なスペックから見ていきましょう。
Anker Soundcore Select 4 Go
- サイズ:約12.1 x 8.3 x 4.9cm
- 重量:約265g
- 形状:横置き型、ストラップホール付き
- カラー:6色(ブラック/ホワイト/ブルー&グリーン/ライトグリーン/ホワイト&レッド/パープル&イエロー)
JBL GO4
- サイズ:約9.4 x 7.8 x 4.2cm
- 重量:約192g
- 形状:横置き型、ストラップホール付き
- カラー:9色(ブラック/ホワイト/ブルー/レッド/ピンク/パープル/ファンキーブラック/ウィンブルドングリーン/スクワッド)
サイズ、重量ともにJBL GO4がコンパクト設計。カラー展開9色も豊富です。
小型Bluetoothスピーカーにおける「持ち運びやすさ」を両社が追求した結果でしょう。
Anker Soundcore Select 4 Goが大きめなのは、再生可能時間、つまりバッテリー容量が関係してそうです。(後述)
オーディオ性能比較
Anker Soundcore Select 4 Go

- オーディオ出力:5W
- スピーカードライバー:フルレンジスピーカー×1/パッシブラジエーター×1
- 周波数帯:Soundcoreアプリからカスタマイズ可能
- その他機能:2台ペアリングで迫力のサウンド
JBL GO4

- オーディオ出力:4.2W
- スピーカードライバー:45mm径フルレンジドライバー/パッシブラジエーター×1
- 周波数特性:90Hz~20kHz(JBL Portableアプリでイコライザー調整可能)
- その他機能:2台ペアリングでワイヤレスステレオ再生
ここで注目すべきは出力の違い。
Anker Soundcore Select 4 Goが5W、JBL GO4が4.2Wと、わずか0.8Wの差ですが、小型スピーカーにおいてこの差は意外と大きい。
ただし、JBLは長年培ったオーディオノウハウで、出力の差を感じさせない迫力のある低音を備えた音作りをしているのが特徴です。
中高音のAnker Soundcore Select 4 Go、低音のJBL GO4といった感じでしょうか。
「どちらが良い」ではなく、「何を聴きたいか」で選びましょう。
バッテリー性能比較
Anker Soundcore Select 4 Go
- 再生時間:最大20時間
- 充電時間:4時間以内
- 充電端子:USB-C
JBL GO4
- 再生時間:約7時間(プレイタイムブースト機能ON時 約9時間)
- 充電時間:約3時間
- 充電端子:USB-C
バッテリー性能は圧倒的な差が出ました。
Anker Soundcore Select 4 Goの20時間、JBL GO4の7時間。
これは使い方によっては決定的な違いになるかもしれません。
週末のキャンプで充電器を忘れても、Anker Soundcore Select 4 Goなら2日間は余裕で持ちそうです。


防水性能と耐久性 アウトドアでの信頼性
防水・防塵規格比較
Anker Soundcore Select 4 Go/JBL GO4:IP67
- 水深1mで30分間の浸水に耐える
- お風呂やプールサイドでも安心
- 防塵性能も備える(6等級)
- ビーチや砂埃の多い場所でも使用可能
両機種ともに防塵・防水規格はIP67。
ここで注目すべきは、「IP67」の「6」の部分。
これは防塵性能(IP規格の防塵等級は0から6までの7段階で、6が最高ランク)を示しており、砂浜やキャンプ場など、細かい粒子が入り込みやすい環境での使用を想定しています。
耐衝撃性 落としても大丈夫?
両機種とも公式には耐衝撃性能を謳っていませんが、構造を見る限り日常的な落下には耐えられる設計です。
Anker Soundcore Select 4 Goは四隅が丸みを帯びていて、角への衝撃負担を少なくしている。
JBL GO4も四隅が丸みを帯びていているが、Anker Soundcore Select 4 Goほどではない。
両機種ともコンクリートへの落下は避けたいところ。「防水防塵だから頑丈」という過信は禁物です。
ストラップもうまく活用しましょう。


接続性と操作性 使い勝手の違い
Bluetoothと対応コーデック
Anker Soundcore Select 4 Go
- Bluetooth 5.4
- Bluetooth動作範囲:30m
- 対応コーデック:SBC、AAC
JBL GO4
- Bluetooth 5.3
- Bluetooth動作範囲:10m
- 対応コーデック:SBC(LC3はアップデート対応予定)
Anker Soundcore Select 4 Goの方Bluetooth規格が5.4で接続範囲が広く、さらにAACコーデック対応でiPhoneユーザーには嬉しい仕様。
音の遅延も少なく、クリアな音質です。
物理ボタンの配置比較
Ankerは上面に全てのボタンを配置。
電源、再生、音量、Bluetoothボタンが独立しており、直感的な操作が可能です。
JBLは上部と側面にボタンを配置。
上部には再生と音量ボタン。側面には電源、Bluetooth、マルチコネクションボタンがあります。
両機種とも、長押しや複数回押しで機能を切り替える設計。
慣れれば問題ありませんが、初めて使う人には少し戸惑うかもしれません。
特徴的な機能 Anker Soundcore Select 4 GoとJBL GO4の「推しポイント」

Anker Soundcore Select 4 Goの推しポイント
▷最大20時間の長時間再生
1回の充電で最大20時間の音楽再生が可能。(再生時間は状況によって異なります)
バッテリー残量を気にすることなく、お気に入りの音楽をどこでも楽しめます。
▷2台同時ペアリング
2台のSelect 4 Goをペアリングすることでさらに広がりのある迫力サウンドを実現、ステレオペアリングも可能です。パーティーシーンでは心強い味方になるでしょう。
▷Soundcoreアプリ対応(Proイコライザー機能)
専用アプリでイコライザー調整、ファームウェアアップデートが可能。
従来のSoundcoreアプリからイコライザー機能が進化しました。
音楽をより細やかに好みに合わせて聴くことができるよう、より細かな周波数帯を選択して、カスタマイズすることが可能です。
▷豊富なカラーバリエーション
好みやライフスタイルに合わせて選べる全6色(ブラック/ホワイト/ブルー&グリーン/ライトグリーン/ホワイト&レッド/パープル&イエロー)の豊富なカラーバリエーション。

JBL GO4の推しポイント
▷プレイタイムブーストモード
1回の充電で最大7時間再生が可能です。(再生時間は状況によって異なります)
プレイタイムブーストをタップするだけで、再生時間が長くなり、バッテリー寿命が最大2時間延長されます。
パフォーマンスを調整して最適化し、より大音量で鮮明なサウンドを実現します。
▷JBL Portableアプリ対応
GOシリーズとしては初めてJBL独自の専用アプリ「JBL Portable」に対応。
サウンドイコライザーの調整や製品のリネーム、起動音のOn/Off、製品のファームウェアアップデートなど、様々なカスタマイズが可能です。
▷マルチスピーカー接続
LE Audio対応により、2台のスピーカーを無線で接続する「ワイヤレスステレオ再生」が可能となり、さらに広いサウンドステージを実現します。
JBLの複数の対応機器を同時に再生できる「Auracast」機能など、ワイヤレス機能にも対応。
▷鮮やかなカラーバリエーション
最新のストリートファッションとライフスタイル、トレンドにインスパイアされた独特な9つ(ブラック/ホワイト/ブルー/レッド/ピンク/パープル/ファンキーブラック/ウィンブルドングリーン/スクワッド)のカラー展開。
新しい色調と配色でデザインされています。

価格とコストパフォーマンス

実売価格の比較
Anker Soundcore Select 4 Go
- Amazon:3,990円
- 楽天市場:3,990円前後
- Anker公式オンラインストア:3,990円
JBL GO4
- Amazon:7,700円(カラーによって割引あり)
- 楽天市場:6,800円前後~7,700円
- JBL公式公式オンラインストア:7,700円
価格面ではAnker Soundcore Select 4 Goが優勢。
Amazonのタイムセールやプライムデーでは、割引額が大きいことも。
楽天市場では、ショップのよっての価格差やポイント還元を考慮すると実質的な差はさらに縮まります。
長期的なコスパを考える
バッテリー寿命を考慮すると、面白い計算ができます。
▷仮に毎日2時間使用する場合
- Anker Soundcore Select 4 Go(再生可能時間20時間):10日に1回充電
- JBL GO4(再生可能時間7時間):3.5日に1回充電
年間の充電回数は、Anker Soundcore Select 4 Goが約36回、JBL GO4が約104回。
リチウムイオンバッテリーの充電サイクル寿命(約500回)を考えると、Anker Soundcore Select 4 Goの方が長期的には有利かもしれません。
ただし、これは机上の計算。
実際の使用環境や充電習慣によって大きく変わることは言うまでもありません。
使用シーン別おすすめ度 Anker Soundcore Select 4 Go vs JBL GO4

デスクワーク・テレワーク
Winner:Anker Soundcore Select 4 Go
長時間再生能力が決め手。仕事中やWeb会議の合間にBGMを流し続けても、充電の心配がありません。
アウトドア・キャンプ
Draw(引き分け)
両機種とも、IP67の防塵防水性能が心強い。
砂浜でも、川辺でも、多少ラフに扱えるタフネスさは、アウトドアシーンでの安心感につながります。
お風呂・シャワータイム
Draw(引き分け)
両機種とも防水性能は十分。好みの音質で選んで問題ありません。
ただし、湯気による長期的な劣化は避けられないため、過度の期待は禁物です。
パーティー・BBQ
Winner:JBL GO4
両機種とも2台接続できますが、JBL GO4は複数台接続できる拡張性があり、みんなでワイワイ楽しむシーンにぴったりです。
通勤・通学
Winner:JBL GO4
両機種ともストラップホール付きで、バッグに引っ掛けやすいのがポイント。
しかし、サイズ感で言うとJBL GO4に軍配が上がります。
コンパクトサイズなのでバッグのスペースを圧迫しにくいです。
購入前のチェックポイント Anker Soundcore Select 4 GoとJBL GO4の選び方

こんな人にはAnker Soundcore Select 4 Go
- バッテリー持ちを最重視する
- 価格を抑えたい
- 中高音のクッキリした音
- アプリでの細かい音質調整を楽しみたい
- 将来的に2台目の購入も検討している

こんな人にはJBL GO4
- 音質のナチュラルさ、低音を重視する
- アウトドアでガンガン使いたい
- JBLブランドの信頼性を求める
- コンパクトなBluetoothスピーカーがいい
- たくさんのカラーから選びたい

よくある質問と誤解

Q:「小型スピーカーは音が悪い」は本当?
A:半分正解、半分間違い。
確かに物理的な制約から、大型スピーカーのような重低音は出せません。
しかし、現代の音響技術により、サイズから想像する以上の音質を実現しています。
「スマホよりいい」というのが適切な表現でしょう。
Q:ステレオじゃないと音楽は楽しめない?
A:これは使用距離による問題です。
1m以内で聴く場合、モノラルでも十分な臨場感が得られます。
むしろ、中途半端なステレオスピーカーより、良質なモノラルスピーカーの方が音楽体験は上という意見もあります。
Q:防水だからお風呂で毎日使っても大丈夫?
A:技術的には可能ですが、推奨はしません。
高温多湿環境の繰り返しは、防水性能の劣化を早めます。
週2〜3回程度に留めるのが、長く使うコツです。
あとはしっかり湿気を取って乾燥させましょう。
まとめ ベストチョイスはAnker Soundcore Select 4 Go?JBL GO4?
長々と比較してきましたが、結論をお伝えします。
総合力で選ぶなら:Anker Soundcore Select 4 Go
20時間のバッテリー、5Wの出力、充実したアプリ機能、そして価格。
トータルバランスで見れば、Anker Soundcore Select 4 Goに軍配が上がります。
特に初めての小型Bluetoothスピーカーとして、後悔の少ない選択肢です。

音質重視なら:JBL GO4
純粋に「音」で勝負するなら、JBLの性能は侮れません。
特にジャズやアコースティック系の音楽、重低音を好む方には、JBL GO4の音作りがフィットするはずです。
比較してバッテリー容量が少ない分コンパクトサイズでカラー展開は豊富です。

最後に
使用シーンや音楽の好み、予算によってベストアンサーは変わります。
しかし、両機種ともに、この価格帯では十分以上の満足度が得られるはずです。
そして、音楽のある生活は思っている以上に日常を豊かにしてくれます。
朝のコーヒータイムも、夜のリラックスタイムも、きっと特別な時間に変わるはずです。
さあ、音楽ライフを楽しみましょう!

